A.V.C 64(Series181)

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国交省が改善命令(JR北海道)~国鉄改革の失敗  

昨日(7月27日)、国土交通省は、地域人口減少や交通手段の転換により厳しい経営環境にあるJR北海道(北海道旅客鉄道)に対し、経営改善に向けた取り組みを着実に進めるよう監督命令を出しました。
原文は、こちらのとおりですが、要はJR北海道の自立経営は現状では不可能なので、2019~2020年度(平成31~32年度)にかけて国が総額400億円台を支援するというものです。

支援の内容は以下(1)~(4)のとおりです。
(1)利用が少なく鉄道を持続的に維持する仕組みの構築が必要な線区における鉄道施設及び車両の設備投資及び修繕に対する支援(全額助成)
 ※地方自治体等からも同水準の支援が行われることを前提
(2)貨物列車走行線区における貨物列車の運行に必要な設備投資及び修繕等に対する支援(全額助成)
(3)青函トンネルの維持管理に対する支援(全額助成)
(4)経営基盤の強化に資する前向きな設備投資に対する支援(1/2助成、1/2無利子貸付)

写真は、1981年7月に撮影したキハ80系(キハ82)特急「北斗」です。
(再掲、記事とは関係ありません。)


そして、上記(1)~(4)をベースとして、北海道新幹線の札幌延伸の効果が発現する2031年度(平成43年度)に経営自立することを目指し、JR北海道は次の事項をはじめとする収益の増加とコストの削減に取り組み、徹底した経営努力を行うとしています。
・札幌市圏内における非鉄道部門も含めた収益の最大化
・新千歳空港アクセスの競争力の一層の強化
・インバウンド観光客を取り込む観光列車の充実
・北海道新幹線の札幌延伸に向けた対応
・JR貨物との連携による貨物列車走行線区における旅客列車の利便性の一層の向上及びコスト削減
・経営安定基金の運用方針の不断の見直しを通じた運用益確保
・JR北海道グループ全体を挙げてのコスト削減や意識改革
・地域の関係者との十分な協議を前提に、事業範囲の見直しや業務運営の一層の効率化

ただ、上記(1)~(4)の補助金等が必要ということ=国鉄改革の失敗ということではないのでしょうか。
(1)については、JR北海道を単独で分割したことの失敗でしょう。
そもそも克雪地の北海道と比較的温暖な他の地域では車両の耐久年数も異なるはずで、北海道を他の地域と同じ土俵で考えることに無理があったと思われます。
(2)については、貨物列車運行方法(高規格線路の維持負担を旅客会社に負わせたこと)の失敗でしょう。
(3)については、青函トンネルの維持管理をJR北海道に負わせたことの失敗でしょう。
(4)については、商業施設等の整備等を意識しているのかもしれませんが、投資戦略の失敗といえるかもしれません。
人口集積地が乏しく不動産価額も低い地域では資本の回転率も悪く、前向きな投資も限られるからです。

監督命令では、「JR北海道は、国鉄改革の趣旨に則り、徹底した経営努力によって収支を改善して、経営自立を図る必要がある。」と言っていますが、30年前の政策の失敗をJR北海道だけに押し付けているようにしか見えないのです。

 
 
 
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Posted on 2018/07/28 Sat. 10:42 [edit]

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