富士登山鉄道（2年で構想）～地元は反発！ユネスコは？

ニュースとしてはかなり古くなってしまいましたが、今回は山梨県の長崎知事が打ち出した富士山の麓と5合目をつなぐ｢富士山登山鉄道｣の建設構想についてご紹介させていただきます。

長崎知事は｢富士山登山鉄道｣の建設可否を検討する有識者らの検討会を立ち上げ、2年後を目途に基本構想をまとめる考えを示しました。
政財界などの有識者を集めて5月22日に開いた（事前）勉強会では検討に賛同する意見が相次いだそうです。

検討会は夏にも設置し、勉強会メンバーに加え地元関係者にも参加を求め、環境への影響や経済効果などを検証するとのことです。

写真は2014年2月に撮影した富士急行1200形｢富士登山電車｣（元京王5000系）です。
（記事とは関係ありません。）

勉強会出席者は以下のとおりです。

出席者からは｢大変賛成だ｣（島田理事長）などの意見があり異論はなかったそうで、長崎知事は検討会では勉強会のメンバーを理事や顧問とし、観光や運輸、地元経済界の代表者に委員として参加を求める方針とのことです。

ただ、地元紙｢山梨日日新聞｣の社会面には、富士北麓地域の首長や観光関係者から｢寝耳に水｣だとの批判や慎重論が噴出、環境破壊に繋がるとの否定的意見も根強いとのことです。
また、世界文化遺産である富士山の保全状況をチェックするユネスコ（国連教育科学文化機関）は基本的に開発の抑制を求めており、実現のハードルは高いと思われます。

富士登山鉄道は1935年からその構想があり、1963年には富士急行が敷設の申請をしていたそうですが、環境負荷などを理由に何度も立ち消えとなっているとのことです。
検討会で課題解消に向けた方策を示すことはできるのでしょうか。

山梨日日新聞の記事（富士山NET）はこちら

　
　
　
話題のブログはこちらから

富士急行　富士登山鉄道　富士登山電車　京王電鉄　5000系　1200形　ヘッドマーク