A.V.C 64(Series181)
Audio.Visual.Camera...
EMPIRE 4000DⅢ 
高校生の頃、田舎から秋葉原の石丸電気まで出てきて、試聴に試聴を重ねて購入したの
がEMPIRE 4000DⅢです(手前から4000DⅢ(新)、4000DⅢ(旧)、4000DⅡ、4000DⅠです)。
がEMPIRE 4000DⅢです(手前から4000DⅢ(新)、4000DⅢ(旧)、4000DⅡ、4000DⅠです)。
当時、石丸電気では「マニアに追いつけ追い越せ大作戦(だったかな?)」というキャンペーンをやっていて、カートリッジを買うとアントレーのヘッドシェルと高音質録音した重量盤レコードをおまけで付けてくれました。レコードは今でも持っていますが、このシェルだけでも今作れば10,000円くらいするのではないでしょうか。また、高音質重盤レコードも今なら5,000円以上はしそうです。当時はオーディオ・ブームの時代ということで、電気店も儲かっていたということでしょう。残念なことに秋葉原の老舗電気店もかなり少なくなってしまいました。
4000DⅢは、高域の華やかさが嫌いという人もいるでしょうが、自分のフィーリングにピッタリあてはまりました。超高域が出るというだけではなく、広がり感というかふんわり感というのがあり、音が左右のスピーカーだけから出ているというより、音に包まれている感じがあります。もちろん低域もしっかり出ます。
このカートリッジは、イコライザーの抵抗に100KΩの切り替えができないと真価が発揮できないようですが、当時、私が使っていたONKYO INTEGRA 819Rは抵抗が3種類切り替えができました。
なお、針圧は1.0±0.25gと軽めなため、冬季など気温が低い時は部屋を暖めないとビリつくことがありました。↓はFMレコパル'82年1月1日増刊号からの読み取り画像です。写真はD/ⅢではなくD/Ⅱと見えますが…
純正針は一度交換し、その後、大切に使ってきたのですが、結婚してまもなく妻がモップでプレイヤー周りを掃除したときに針先を飛ばしてしまったらしく、ある日、音を出そうとしたら、レコード盤の上を針先のないカートリッジがズルズルと滑って初めて気がつくという、後悔してもしきれない事故が起きました。 EMPIREはとっくの昔に倒産し、純正針は入手不可能、90年代半ばは今と違ってアナログなんて過去の遺物みたいな風潮でしたから、秋葉原を探し回りましたが、やはり交換針は見つかりませんでした。
その後、2000年代の初めにネットを見ていたら、アメリカのオーディオショップに4000DⅢの純正針が廉価で出ているのを発見し、これはなんとしてでも入手しなければと思い、慣れない英語でメールをやりとりし、書留で代金を払って複数の純正針を手に入れたのでした。
なお、写真を載せましたが、4000 D シリーズには、安い方からDI、DⅡ、DⅢがあり、圧倒的にDⅢの音が良いです(DⅠとDⅡは、ごくごくニュートラルな音質です)。
Posted on 2012/03/10 Sat. 10:50 [edit]
category: Audio & Visual
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