A.V.C 64(Series181)

Audio.Visual.Camera...

高輪築堤出土(海の上を走る列車)~日本の鉄道開業時の遺構  

JR東日本は、昨日(12月2日)、「品川開発プロジェクト」の工事現場(高輪ゲートウェイ駅西側)で、およそ150年前、鉄道敷設のために海上に構築した石積みの「高輪築堤」の一部とみられる構造物が出土したと発表しました。
これは日本の鉄道開業時の遺構ですね。
現在、JR東日本は、港区教育委員会などの関係者と協議・調査を進めており、築堤の一部現地保存や公開展示などを検討中、周辺地域を含めた歴史・文化を学べるプログラムの検討や一般向け見学会も計画しているとのことです。

写真は三代広重の「東京高輪真景蒸気車鉄道之図」という高輪築堤を海側から描いた版画で明治6年作のものです。
自分が所有している「音でつづる日本の鉄道100年」というカセットテープ6本と写真集のセット(1972年日立マクセル製造)の写真集に載っていました。
東京高輪真景蒸気車鉄道之図

高輪築堤発見のニュースは、既に11月22日の東京新聞TOKYOWebに掲載されていました。
高輪築堤は、かつて「海の上を走る列車」と東京名所に数えられていたとのことですが、埋め立てで姿を消しており直近まで山手線と京浜東北線の線路の下に埋まっていたそうです。
わざわざ海の上に線路を通した理由は、この区間の陸地に海軍などの所有地があり線路の敷設ができなかったためとのことでした。

JR東日本のリリースペーパーはこちら
東京Webの記事はこちら
なお、掲載が不適等のご指摘がある場合は該当箇所を削除いたします。

バナーFC2.pngバナーR.jpgにほんブログ村 鉄道ブログ JR東日本へバナー鉄道コム.png


関連記事

Posted on 2020/12/03 Thu. 06:28 [edit]

category: その他

tb: 0   cm: 4

コメント

おはようございます。
僕は、新橋~横浜間があのルートになった理由は、蒸気機関車が吐き出す煙を密集地帯が通らずに済むため、と思っていましたが、そうではなかったのですね。鉄道のルートは今も昔も簡単に決まるものではなく、歴史をたどると思わぬ発見があったりします。

URL | 四季彩 #-
2020/12/03 09:49 | edit

高輪大木戸かな

こんばんは。
新駅のおかげで疑問が解けました。子供時代からの研究テーマです。

版画の右隅は「高輪大木戸」だと思います。
https://bunkaisan.exblog.jp/29820664/
この位置は幕末から変化していないので、
山手線内周り線路辺りが開業時の線路位置なのでしょう。

ちょうちん殺しのガード下でレンガを見て研究(?)しましたが、
https://toyokeizai.net/articles/-/174663?page=3
結論は出ませんでした。

いや~、見学会は行きます。絶対。
私は「東京都民65才以上」なので・・・
自粛期間後でないと入場出来ませんかね。









URL | ふみきりマン #-
2020/12/03 23:19 | edit

四季彩さん

おはようございます。
150年前ですし煙害の概念はなかったと思われます。
陸蒸機を見た人もほぼゼロだったでしょうし…
線路が何処に敷設されるかでそのエリアの未来が変わることも多いですね。
それがあったから政治家が地元に線路を敷きたがったのでしょうね。

URL | SL10(Series181) #FHdD7f6w
2020/12/04 08:32 | edit

ふみきりマンさん

おはようございます。
品川に住んでいらっしゃったのでしたね。
子供の頃からの研究テーマとは凄いです。
右隅は高輪大木戸ですか。
版画にしっかり描かれているのは流石ですね。
見学会は行ってみたいですが
何時頃になるかはコロナ次第でしょうね。

URL | SL10(Series181) #FHdD7f6w
2020/12/04 08:41 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→https://series181.blog.fc2.com/tb.php/3606-6c3e2b88
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

カレンダー

検索フォーム

更新通知登録ボタン

最新記事

最新コメント

PVランキング

カテゴリ

アーカイブ

ブロとも一覧

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード


▲Page top